MBAで教えるマーケティングフレームワークのやさしい解説

MBAではマーケティングは大変人気の高い科目です。マーケティングで使われる教科書はコトラー&ケラーのマーケティング・マネジメントとい本で、アメリカでも日本でもMBAの授業における定番です。マーケティングの全領域を事例を上げて詳しく解説していますし、大変読みやすい本となっています。コトラーは「近代マーケティングの父」、「マーケティングの神様」とされるマーケティングの第一人者であり、MBAでコトラーの本を使っていない学校はないのでは？と思割れる程絶対的なマーケティングの教科書になっています。

（他のテキストはBest テキストコーナー和書編にまとめてあります。）

まずは、マーケティング戦略立案の流れを見ていきましょう。流れとしては、以下のようになります。

１．　ターゲットとする市場の選択　（ターゲティングをする為に５Ｃ分析を活用）

２．　その市場のどのセグメントをターゲットとするか決める、他社商品との差別化を図る（＝ポジショニング）

３．　見つけた市場やセグメントを攻めるにあったて、全社戦略との整合をとる

４．　ターゲットにどのようにアプローチするか、戦術を立てる　（４Ｐ分析：マーケティングミックス）

５．　戦術が確実に実行できるような体制を確立する

６．　戦術の実行を監視し、効果を測定し、必要であれば、戦略・戦術を練り直す。

 セグメントといっても、切り口を変えることにより、様々なセグメンテーションが可能です。客は誰だ？という問いに、以下の四項目それぞれ答えをみつけてください。

例えば、高齢化社会に突入だ！ということで高齢者をターゲットにした商品があるとします。高齢者といっても、６０歳の人、８０歳の人、元気な人、そうでない人、都市に住んでいる人、田舎に住んでいる人、男性、女性、裕福や人、そうでない人...そういう問いを重ね、誰がお客さんなのかをクリアーにする必要があります。

スポンサーリンク

次に、商品のポジショニングをするわけですが、それは顧客どのように認識しているかという観点で、ポジショニングする必要があります。ここではPerceptual mapというツールが良く使われます。これは２軸にお互い関連が低い基準をとって、グラフの上にプロットしていくことにより、どのような商品と競合しているのか、また、どのセグメントが白地となっているのか探るツールです。例えば、車はどのようにプロットできるでしょうか？